1951-05-31 第10回国会 衆議院 水産委員会 第38号
ところがすぐぶつかる問題は、もしこれを資金化して——資金化の一番手近かな手ごろなものは、買上げて即時償還してしまえば資金化が手取り早いのでありますが、そうすると、それが今日の漁業協同組合の負債として差引かれてしまつて、また漁民のふところには入らないで、大金融資本家のふところを肥やすというような方向に流れて行く。
ところがすぐぶつかる問題は、もしこれを資金化して——資金化の一番手近かな手ごろなものは、買上げて即時償還してしまえば資金化が手取り早いのでありますが、そうすると、それが今日の漁業協同組合の負債として差引かれてしまつて、また漁民のふところには入らないで、大金融資本家のふところを肥やすというような方向に流れて行く。
このような政策をやめまして、大衆から取上げたものを大金融資本家や大産業資本家に差上げるという政策をやめて、それだけ租税の軽減あるいは公務員の給与ベースの引上げというような政策を行いまして、大衆の購買力を高めて行く。 払は、中小業者を救済する第一の方法は、物が売れて行くうな政策をとる、そういう、政策を行えるような経済政策を樹立することであると言いたいのであリます。
大蔵省当局は、設立の認定の申請をしている信用協同組合さえ、彼らのかつての都合で、言いかえれば、大金融資本家の御都合によつて、あるいは遅らせ、あるいは認可をしぶつている状態であります。はつきり言えば、中小企業の五人や十人自殺してもかまわない、こういう独占資本の代弁者である池田大蔵大臣の手元にあるのであります。
しかも、新設の富裕税においては、逆に申訳的低税率であつて、従つて税收のごときも、わずかに二十億という程度をもつてお茶を濁すという形であるなど、以上一連の税制に対し、随喜の涙をもつてこれを迎える者は、ひとり大資産者、高額所得者や大企業者、大金融資本家のみであつて、国民大衆の犠牲はいよいよはなはだしというべきであります。 しかも、さらに問題となるのは青色申告と予定申告であります。
大産業資本家、大金融資本家は、政府の施策のおかげによつて安定をいたしておるかわかりませんが、労働者、農民、中小商工業者の窮乏は、次第にその深刻さを加えておつて、配給物すらもこれを受け得ない実情にありますものは、その数が次第に増加しつつありますことは、前国会におきましても、当席において私が申し上げた通りである。政府といえども、これを否定することはできますまい。
それゆえに社会党はこの協定を破棄して、この大金融資本家の利益のためにすることをやめて、勤労大衆の利益のためにやらなければならないと思う。ゆえに、社会党はここにおいてまわれ左をなし、そうして民主戰線をつくらなければならない。社会党、共産党、労働組合、農民組合、その他の民主的諸團体と結合して、そうしてここに民主戰線の内閣をつくつて、ほんとうに人民のための政策を行うべきであると信ずる。